ザル。

読み終えた本の感想。

其の壱。

つるつるの壺 (講談社文庫)

つるつるの壺 (講談社文庫)


変態彼氏に「本が読みたい」と訴えたところ、薦められた町田康

何気なく手に取り、作者プロフィールを読んでみる。
おぉ、これはおもしろそう。
そう、思った。

「地下鉄の中で無性に腹立つおっさんとおばはん!!」(多分こんな感じの歌詞)
正にそのまんまの『おっさんとおばはん』と云う曲が例の変態彼氏のitunesには
登録されており、その不可思議なパンクと歌詞が頭に残っていた訳で、
その曲を歌っていたのが、他ならぬ町田康であって、
早速、どの作品を購入するか検討段階に。

取り敢えず、あぁゆー歌詞を書く人の頭の中を少しでも覗いてみようかしらん
といった好奇心から、小説ではなくエッセーを読んでみることに。

ほほーん。
面白いね。文章が。流れが。言葉が。もちろん内容が。
一気にさらりと読めた。

『妄想に近いたわごと。言葉になる寸前でぐずぐずになってしまう想い。』

と云う一文に共鳴。




其の弐。

くっすん大黒

くっすん大黒


町田康のエッセーを読んで一番関心を持ったこと。
「果たしてこのお方はどの様な小説を書くのだろうか?」
気になって気になって、次のターゲットを「町田康の小説」に絞る。

そして、例の彼氏宅にあったこの本を読んでみることに。

感想。
「自立ねぇー。」
恥ずかしながら、この年になっても自立の意味がよく分からん。
自分で稼いだ金で飯を喰らい、住むべき家があれば自立してることになるのかしら。
じゃあ、私は上の全てに当てはまるが自立してるかといわれれば、否。

いつになったら、自立を実感できるのだろうか。

今の所、余計な荷物を持ってコロンと転がる大黒様と大した相違はない気がする。

「因果」この言葉は町田康の作品(今回読んだ中)で頻繁に登場する。
因果:
1 原因と結果。また、その関係。
2 仏語。前に行った善悪の行為が、それに対応した結果となって
現れるとする考え。
特に、前世あるいは過去の悪業(あくごう)の報いとして現在の不幸がある
とする考え。 フロム YAHOO辞書。

全ての事柄は、意味を成し、そして其の全ての事柄も結局自身で招いた結果
だということかしら。

まぁ、他の本も読んでみよう。