リベンジ。

RADIOHEAD @ 大阪市中央体育館



今をさかのぼること5年前。
その年のサマソニのヘッドライナーはレディへだった。
まだ十代だった当時の私の音楽嗜好はUSとUKかといわれれば俄然USでその年のサマソニの目当てもBLINK182で参戦。
レディへなんて眼中になく、『あんな死にたくなる音楽はやだ』とかどうしようもないほんとアホとしか思えない理由から
レディへとかUK方面を取り敢えず毛嫌いしてた。
その日、目的のライブも見終わってさぁ帰ろってなった時たまたまレディへが出て来て、演奏が始まった。
その瞬間、ほんとに会場の雰囲気が変わった。異様なほど凄かった。
青いライトの中で歌うトム・ヨークは神がかってたし、ステージの上の方に見える綺麗な月が似合うそんな雰囲気だった。
『there there』のあのパーカッションのリズムとトム・ヨークの声と取り敢えず凄いって言われてるバンドってやっぱ凄いんだなと
アホみたいな漠然とした事を考えながらライブを見た。
それでも、4、5曲聴いて帰りの電車の事を考えると帰らざるを得ない状況だったのでちゃことふたりで
『いいBGMだねぇ』とか言いながらレディへの演奏が段々と遠ざかるなか帰路についた。



サマソニが終わって暫くしてレディへのアルバムをツタヤで一気借りした時に、
これほどまでに過去の自分の行動に後悔した事は無かった。
な ん で ラ イ ブ の 途 中 で 帰 っ た ん だ !





まぁ、そんなこんなで5年越しでようやくレディへの生演奏が堪能出来る機会に恵まれた訳だが、
どうしても仕事が休めなかったので前座が始まるちょっと前に会場到着。
年齢層が高めというか会社帰りの社会人がやっぱ多い印象を受けた駅からの道のり。
きっとみんな今日一日は仕事も手につかないくらいソワソワしてしまったんだろう、と勝手に想像。
っていうか私がそうだった。。。


ギリギリにチケットを取ったもんだからスタンドのC-3というなんとも言いがたい配置。
思った通りステージが遠い、遠過ぎる。
なんやかんやポジショニングしてると前座のModeselektorが始まる。
初めて聞いたけどエレクトロニカで結構好きな感じだからまたあとで音源探そうと思った。
ステージがほとんど見えなかったけど、VJが良かった。
悔やまれるのは普通に体育館だからかスピーカーからかなり離れた位置にるせいか音がものすごく悪かったってこと。。。



Modeselektorが30分くらいプレイして、セットチェンジが始まる。
お腹の減り具合もマックスになってきたし、早く始まらないかソワソワしながらステージ天井から次々と吊るされていく
透明な棒はなんだろう?とか考えてるうちに照明が落ちた。



歓声と拍手が凄かった。
念願のレディへのライブ。
私はぴょんぴょん跳ねながらようやくトムらしき人物を目視で確認。
ちっちぇ。遠いっす。豆粒大です。
覚悟はしてたけど、レディへへの距離がありすぎる。
公演前一生懸命吊るしてた棒はどうやら照明で光がどんどん移動していってもの凄く綺麗だった。



セットリスト(拾い物)
01.15Step
02.There There
03.The National Anthem
04.All I Need
05.Pyramid Song
06.Talk Show Host
07.Nude
08.Weird Fishes/Arpeggi
09.The Gloaming
10.Faust Arp
11.Videotape
12.Reckoner
13.Optimistic
14.Jigsaw Falling Into Place
15.The Bends
16.Exit Music
17.Bodysnatchers

アンコール1
1.House of Cars
2.Climbing Up The Walls
3.Paranoid Android
4.Dollars and Cents
5.Everything In Its Right Place

アンコール2
1.Like Spinning Plates
2.Lucky
3.Idioteque



どれもこれも良かった。何度魂が抜けそうになったことか。
多分頑張ったらトム・ヨークにタッチして帰ってこれるくらい魂が抜けそうになった。
『Pyramid Song』では終止鳥肌がMAXに立ちっぱなしだった。
トムの日本語が若干上達してた。
『The National Anthem』最初らへんの日本語(ニュース読んでる感じ)のサンプリングはなんか良かった。
基本的に『in rainbows』からの曲が良かった。
アンコール一曲目の『House of Cars』演奏中ずっと会場の拍手がなりやまなかった雰囲気は凄まじかった。
『Paranoid Android』の盛り上がるところでこれでもかというほど感情が昂った。
『Everything In Its Right Place』で棒状のライトに歌詞が流れるように点灯したりと取り敢えずあの照明は綺麗だった。
トム・ヨークのゼンマイ仕掛けな動きはやっぱり凄かった。真似しようとしたけど無理だった。
サービス精神ありすぎだろ。いや寧ろありがたいが。まだ初演やのに頑張るなぁと感心してしまった。
『Idioteque』なかなかやらなかったからトムさん今日はまさかやらないつもりなのか!?とハラハラドキドキした。


『Idioteque』を口ずさみながら帰路についた。



まぁ二日目のセットリストを見たらやっぱ二日とも行っとけば良かったと思わざるを得ない。
来日初演やし、テンション上がるって『creep』やらんかな?という淡〜い期待にはやっぱ応えてくれなかった。。。



豆粒大サイズでしか確認出来なかった生レディへ。。。
でもでも、よかったよ。サマソニゼロスリーのリベンジは果たしたよ。