漂流時代。

少年少女漂流記

少年少女漂流記



十代をとうに過ぎて思うのが、やはり十代は特別な時期だったってこと。
感じることや考えること悩みだとか見ることだとかが、
歪んで見えていたと思う。


中二病とはよく言ったもので、その頃そう云う言葉があったか定かではないが
私とてそういう気が思いっきりあったのも事実。


自分なりの価値観だとか、環境を否定したり都合よく肯定してみたりと
目まぐるしく思考が巡っていた。


この作品は、古屋兎丸乙一のコラボ。
オムニバス形式で、8人の少年少女の日常とその内側が描かれている。


共感したのは、「お菓子帝国」と「魔女っ子サキちゃん」


本気で涙ぐんだ話が「モンスターエンジン


不確定な世界の中で何とか自分を確立していこうとするあの頃。
みんなと一緒なのは嫌だけど、外されるのも嫌みたいな。


色々思い出して、結局私はあの時いた場所から進歩してるのか不安になった。
「足踏みしてても靴は減るぜ」
ちっとも進歩してないのかも。
常に足踏み状態で愛用のハイカットの黒のコンバースももう6代目。
そんな私は中二病進行形なのかもしれない。