不穏な悲鳴を愛さないで。

脳が痺れた。
別になにかしらを比喩する表現ではなくて、
正確に言うと頭が痺れた。


頭が痺れることもあるんだなと夢現の脳でその感覚を楽しんだ。


二回目の舞鶴行きは断った。


気を使わせるだろうし、気を使うし。


家族って言葉にあまりピンと来ない私は、
例えばこの先、結婚をしてその相手の家庭に入る事が想像出来ない。
あまりにも、私には現実離れをしてる。
家族って何か良く分からないから。
まぁいいや。
仲宗根家に嫁ぎたかったよ。


そんなこんなで、休みを独りで過ごすことになるのだが、
折角の休みなのに独りだと大したプランを思いつかなくて、
そんな自分が不甲斐無い。
何だか無性に悲しくなった。


例えば彼がいなくなったとしたら、
私、空っぽかも。


そう思ったら甘ったれた自分を半殺しにしたい衝動にかられた。


水を吸って身体が膨張するほどお風呂に浸かりながら考える。


恋愛をしてしまうと、その前の自分には絶対に戻れない。
いい意味でも悪い意味でも。