無希望症候群。

全てが終わってしまった今、私は最期を待つ身なのかもしれない。

正に、彼ノミゾ知ル。

ファインダーを覗きながら、焼き付けようとした。
その全てを。


私はあまり器用じゃない。
センスも良くない。


シャッターを何度も押し直して、焼き付ける、何度も、何度も。


最初から知らなければ良かったと、有り難みの無いことを思いながら。


逃げ出そうとするのはいつも私の方。