貴様、新手のスタンド使いかァーーーーッ!!

The Book 〜jojo's bizarre adventure 4th another day〜

The Book 〜jojo's bizarre adventure 4th another day〜

ジョジョ4部のノベライズ。作者は乙一
実際の作者とは関係ない第三者が創作する類のものにはあまり興味がなかったので幾らジョジョ関連だといえども手を出す気にはなれなかった。
乙一の作品は最後まで読んだことはないが、昔ちらりと手にして読んでみた処、文体や表現等があまり肌に合わなかった、それがより一層手を出しずらくしていたのだろう。多分、読まずにスルーしていただろう本だけれど偶々、会社の先輩が購入し読み終え面白い、と言って私に貸してくれたのを機に読んでみた。


最初開いた時の飛び出す絵本的なノリは好きだ。
山岸由花子が若干ストレート、康一くんがなんかふてぶてしい。岸辺露伴が真中だから活躍するのかと思いきや、、、
読み終えた感想はとりあえず作者はジョジョが大好きなんだなと。
最後まで乙一の文章だとか表現に違和感を感じてしまった、やっぱり私には合わない文体なんだろう。
話としては良かったと思うが、終盤失速しだしてオチがちょっと腑に落ちないというか。ちょっと残念な感じがした。確かに自分がその立場だったら最終的にそのオチはある意味恐ろしいが。。。
小説の随所にジョジョネタが。
億泰がちょっと成長していたのがうれしかった。
記憶を追体験できるスタンドっていうのは考えたなと思った。
いきなりジョジョを解説しだす部分とか、登場人物の言葉遣いに違和感があったりとつっこみたいところは多々あったが個人的には許容範囲だと思う。


人はきっとその刹那に見聞したこと、感じたこと、考えたことを忘れないために文字を用いて記録するという手段があるんだろうな、とつくづく思った。
今でさえ読み書きすることは当たり前で、様々な情報の遣り取りを文字を通して行えるのだが、元々は記録をするということに文字が発明され現在まで利用され続けているのになんか漠然と凄いな、と思った。
私も記録を怠らないようにしようと思った。唯でさえ忘却癖が酷いのだから。


私のスタンドがもしThe Bookだったら相手に苦痛とか苦難を与えることが出来ないな、交通事故だとか、生死をさまようような致命的な経験が私には無い。相手に攻撃としてかませられるような経験を幸いにも私はしてない。